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文学部の魅力発見!

1.文学部で何を学ぶのか

「汝自身を知れ(グノーティ・セアウトン)」。これは、古代ギリシアの都市デルフォイ、そのアポロン神殿に刻まれていた格言の一つです。人間が、人間自身を知ること——これこそ文学部の使命であると言えましょう。

道具の発明と言語の獲得が、生物種としての「ヒト」を社会存在としての「人間」へと成長させました。それから何十万年もの時を経て、素朴だった道具は「科学技術」となり、もはや人間の手には余るものとなりました。同じように、弱い人間が生き抜いていくために必要な手段だった言語もまた、ソーシャルメディアの爆発的普及によって、わたしたち人間の手を離れようとしています。いま、人間は危機的な状況にあるのです。

人間の歴史は、挫折と希望の歴史です。洋の東西を問わず、多くの悲劇が生まれ、そのたびに人々は嘆き、反省し、未来への希望を語り継いできました。史料、哲学書、文学作品、芸術作品、古地図といったテクストは、彼らがなにを憂い、なにを望んだのかを生き生きと伝えてくれます。これらのテクストに触れることは、皆さんが「汝自身を知る」ために絶対に必要なことなのです。

2.文学部のトピックス

「成果」と「効率」ばかりが問われる現代ですが、文学部では別の価値観を模索しつづけています。その「成果」でしょうか、ある学部生が卒業を前に、こんなことを言っていました。「文学部では、真理はスマートフォンにはないこと、本のなかにもないこと、もちろん先生の言葉のなかにもないことを学びました。文学部で学んだのは、真理への問いは無限にあるということ。だからこそ、一つ一つの問いを大事にしなきゃいけない、ということでした」。

問いを立て、じっくりとその問いに向き合う——およそ人間にとって、これ以上の自由はありません。この自由を知った学生たちの多くが社会に飛び立ち、一般企業、各官庁、教育の現場で活躍しています。もちろん、なかには大学院に進学し、学部時代に見つけた問いにさらに付き合いつづける学生諸君も多くいます。

文学部は、教員数も学生数も決して多くはありません。そのかわり、学科・講座を超えた横のつながりは、どこにも劣らぬほど充実しています。さまざまな問いに向き合うさまざまな仲間たちと出会うには、これ以上なく最適な環境と言えましょう。

3.ユニークな授業とその内容

19世紀ドイツの大学では、「フンボルト理念」というものが謳われていました。教員と学生のあいだの差別をこえて、教室にいる全員が教え、また教わる役割を自在に交換しつづけるのです。「学び」はたんに個人的なものではなく、その場の全員で共有されるべきもの、というこの古き良き理念が、文学部で行われるさまざまな「演習」を現代でも支えています。例えば講読の演習では、たった一文の外国語を読み解くために、教員・学生がときに辞書をにらんで黙り込み、ときに熱く議論をたたかわす、といった風景がよく見られます。

もちろん、講座によってはフィールドワークも充実しています。美術館や博物館、あるいは発掘現場に全員で赴いて、教室や図書館とは一味ちがった原物に触れる感覚とともに、知的冒険を楽しむのです。

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九州大学文学部

受験を考えている皆さん、以下に九大文学部の特徴を説明します。

◎百年の人文学の伝統。

九州大学文学部は、1924(大正13)年に設置された九州帝国大学法文学部文科に淵源し、ほぼ百年に近い学問の伝統をもち、西日本を代表する人文学の教育・研究拠点となっている。

◎研究力の充実。

教育の充実をうたう大学は多いが、しかし研究力の充実に裏付けられてはじめて、真の教育力が生まれる。世界と競うだけの高い研究力がなければ、充実した教育は出来ない。初歩の事項のやさしい説明であっても、その分野の権威の口から語られる説明は一言一言、やはり重みが違う。

◎蔵書の充実。

文学部の学問の基本は「本」である。しっかりした蔵書がなければ本格的な人文学の教育・研究は出来ない。九大文学部の建物は巨大図書館の上に立っており、その図書館がもつ文系図書の蔵書数の多さは日本屈指のものである。

◎21の専門分野。

1分野のみの強化をねらう大学は多いが、九大文学部はそのような1点強化主義を取らない。「人文学」の学問がもつ多様性に見合った、21の専門分野をそなえ、実証的な文献学や現地調査、また仮説と実験・検証を絶えず重ねてゆく科学的手法などを用いながら、東洋と西洋、古代から現在までの、総合的な研究を可能にする、広くバランスのとれた教員の配置をしている。すなわち哲学・歴史学・文学・人間科学の4コースの下に、次の21の専門分野が置かれている。哲学・哲学史、倫理学、インド哲学史、中国哲学史、美学・美術史、日本史学、東洋史学、朝鮮史学、考古学、西洋史学、イスラム文明学、国語学・国文学、中国文学、英語学・英文学、独文学、仏文学、言語学・応用言語学、地理学、心理学、比較宗教学、社会学・地域福祉社会学。学生がどんな分野に関心があっても、これら21の専門分野をもつ九大文学部の中でほぼ自分の関心に近い専門分野の指導教員を見つけることが出来る。このように九大文学部の教育がカヴァーする範囲は甚だ広いが、しかも各専門分野が自己の領域に閉じこもるのではなく、分野横断的にうまく連携しあって教育する工夫がなされている。

◎外国語教育の充実。

九大文学部はグローバル人材育成のため「国際コース」(入学定員10名)を設け、充実した外国語教育を行う。英語以外の他の外国語を学ぶことも出来、世界の多様な言語を用いた授業の多さは、九大文学部の教育の一つの特徴となっている。海外の或る国の文化を本格的に理解するには、英語だけでは駄目なことが多い。その国の言語を学んで始めて本格的な研究の出発点に立つことができる。文学部では各専門分野において英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、イタリア語、スペイン語、ラテン語、ギリシア語などの西洋系言語のみならず、中国語、朝鮮語、サンスクリット語、パーリ語、チベット語、アラビア語、ペルシア語、トルコ語など、世界の多様な言語を学ぶ授業が行われている。

◎外国出身の教員の充実。

人文科学研究院(文学部の上にある教員組織)の広人文学講座には日本語も話せ、英語はネイティブ・レベルである教員が5名おり、全員が博士号をもつ。そのほか特定プロジェクト教員として、英語英文・独文・仏文・中国文学の各講座にそれぞれの言語教育を専門とする外国人教員が1〜2名ずつ配置されている。

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